Vibe-Codingは救済なのか?

AI 関与度

なし 人間の補助 AI のみ
立案
執筆
レビュー
校正

はじめに

この記事の内容は執筆時点の筆者の所感のみを示すものあり、今後のAI動向に対してなんら示唆をするものではないことをあらかじめ断っておきます。

背景

最近はAI AgentがCLIベースで行われることもあり、CLIを快適にすごすアプリが再び日の目を見ているように感じている。その最たる例がGhosttyやcmuxといったアプリだろう。

だが先に例示した2つのアプリ含め、いくつか有名なものであっても、Windows版がきちんと出ている、ましてやリリースされた直後にCJKに対応したアプリは…おそらくほとんどないだろう。そもそもこうした有名になったアプリケーションは大半が英語を母語とする開発者あるいはアイデアマンが作り始めている。その人たちの視点からすればマルチバイト文字への対応やあまり開発向きとされていないWindowsなどの別OSの対応は優先度が低いだろう。

とはいえこれらは非常に正しいのだ。なにせ彼らの開発は国際慈善事業でもお役所仕事でもなんでもないのだ。個人開発OSSに社会的責任は基本発生するものでないと思う。

このような状況は最近に限った話ではない。しかし、CLIアプリのみが流行っていた時代とはわけが違う。そうAIが書いてくれるのだ。

AIに書かせているもの

自分は現在Claude Codeをつかってtmuxに近いものをWindows版かつCJKに対応したアプリを 作っている。 作らせている。

https://github.com/raiga0310/yatamux

自分がやったことといえばClaudeやGeminiに要件定義を作らせてそれをもとに開発するサイクルを定義しただけだ。なんなら最低限動くようになったときのこともブログにしたがこれもすべてAIが書いている。--dangerously-skip-permissions を使って「PRができるまで呼ぶな」とも指示している。

https://profile.a6x.dev/blogs/posts/cmux-win/

暴走などはいわゆる「ハーネスエンジニアリング」とまでいかなくとも、ある程度手でコーディングしていたときにしていた環境整備で個人開発の規模であれば事足りると思われる。自分の場合はRustを採用したので「clippy + test + fmtを実行して失敗がなくなるまで繰り返せ」と「タスクからテストケースを起票してそのテストケースをマークダウンに書いてからTDDしろ」くらいだ。

Vibe Codingは救済なのか?

タイトル回収なわけだが、結論はまだ分からない

とはいえ、以下のようなことは明確に現時点で言えるだろう。

マイノリティ向けなアプリは自前で実装が可能

本人たちがマジョリティ向きに作られているアプリやサイトに対してある程度課題を説明できれば、今のAIは性能がそれなりに高いため、いい感じのものがすぐに出てくる。今回はWindows・CJKという範囲で実装したが、おそらくただ一人にしか適合しないアプリ、というものも自在に作れるようになるだろう。

アプリの乱造?品質の悪い記事が大量にでる?AI Slop?

大規模なOSSではすでに言われているようなAI Slopや、日本で技術記事のプラットフォームになっているZenn/QiitaなどはAIで書かれた・かかわった記事はよくも悪くも注目されやすい。

ただこれが悪くみられるのは記事を読みに来るユーザーの時間を大量の粗悪品が消費してしまう=今まで得られていたエンゲージメントや収益が失われるという式で成り立つものだ。筆者がやっているように自作サイト上で発信するのが一定批判を受けにくい戦略になるのではないだろうか。本当に情報を求めている人はきちんと個人運営サイトでも見に来るものだと思う。知らんけど。


思ったことをつらつらと書いてみたが、まぁなんにせよこうした記事が書けるのも「知識がある」からである。人は知らない・想像できないものは実現できない。『葬送のフリーレン』で似たようなことを言っていた。AIに任せすぎで馬鹿になるかのような主張もあるが、電卓やワープロでも同じような主張があっただろう。個人としては大いなる流れに身を任せながら、今日もTwitterを横目にEnterキーをぽちぽち押す遊びに従事しようと思う。